日文三,自行机翻

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日文三,自行机翻
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「奏太、今日はこの前のお仕置きだよ♡」
 楽しげに語りかける紗季の表情を見ることはぼくにはできない。前回は紗季に視線を向けるよう言われていたけれど、今日は分厚いアイマスクを着けられている。もちろん手足も拘束済みだ。ベッドに寝かせられた裸のぼくの手首足首に巻き付けられた枷がベッドの柱に繋がれ、大きくXの字を取らされている。無防備なペニスを守るものは何もない。
 紗季の指先がぼくの鎖骨の間から、つつつ……と降りていく。くすぐったい。身体の中心線をゆっくりとなぞられ、性感帯に触れられているわけでもないのに、全身が敏感になっていく。
「ね、奏太。どんなお仕置きをされると思う?」
 おへその周りをくるくると撫でまわし、こそばゆさを与えながら、紗季が問いかける。
「……前回の調教では、ぼくの不甲斐ないおちんちんがお漏らししてしまったので……おちんちんに、厳しいお仕置きをされる……いえ、していただけると思っています」
「うん、合ってるよ。奏太のよわよわおちんちんにしっかり罰を与えて、ちょっとは我慢強くなってもらわないと♡ だからね、この……」
 おへその下を静かに滑っていき、性器の根本に辿り着いた紗季の手が絡めとるようにぼくのペニスを優しく握る。愛する彼女の指先に触れ、肉棒が熱く脈打つ。
「一番感じちゃう、先っぽを……」
 そのまま遠慮なしに、亀頭を覆う包皮を剥かれた。敏感な弱点を外気に晒され、心臓が激しく高鳴る。
「いっぱいこすって、潮をびゅーびゅー吹かせて、わんわん泣かせてあげる……♡ 覚悟はいい?」
 口からこぼれる息が震える。大変な目に遭わされると分かっているのに、ペニスがたちまち硬くなっていく。あさましくも、お仕置きに期待してしまう。
「……はい。ぼくの全ては紗季様のものです。思う存分、罰をお与えください……っ」
「ふふっ、自分でそう言ったんだから、ちゃんと頑張ってね、奏太♡ じゃ、うるさくならないよう、お口塞ぐからあーんしなさい♡」
 大きく開けた口の中に、湿った布が詰め込まれる。触れた舌をピリリと刺激し、噎せ返るような空豆臭が口内に充満し鼻へと抜ける。ご主人様の靴下が、ぎゅうぎゅうと押し込まれていく。
「あの時履いてたのと同じ、黒のナイロンハイソ……♡ 連履きしたから、前より蒸れちゃってる……♡」
 薄手の生地とはいえ、ハイソックスを1枚丸ごと入れられると、やはりそれなりに圧迫感がある。喉に触れそうで苦しい。無意識に吐き出そうとする口の上に、ガムテープが何重にも貼られ、剥がれないようしっかり押さえつけられる。
「ほら、蓋したんだからお口をもごもごさせて、お洗濯始めなさい♡」
 押し絞るようにギュッと噛みしめると、染み込んでいた足汗が舌の上へと流れ出す。ピリピリとしたしょっぱい味が強くなっていく。ちゅうちゅう吸い出すと苦味も混ざりだし、履き古した靴下の独特の味わいで味覚がいっぱいになる。
「ご主人様の靴下、美味しい? でも、ゆっくり味わえるのは今だけだよ」
「……んっ」
 肉棒に冷たくとろりとした液体がかけられる。先端が包まれ、カリ首に摺りこまれ、竿を流れ落ち、金玉へと垂れていく。
「奏太のおちんちん、どこをとってもぬるぬる……♡ このまま扱いたら、きっとすっごく気持ちよく精液ぴゅっぴゅできるね……♡」
 紗季はぼくの肉棒に掌を添え、小指から1本ずつ指を絡めていく。指で包まれる度に、きゅっと心地よさがせり上がってくる。
「でも可哀想……♡ 今日はお仕置きだから、奏太は辛い目に遭っちゃうの……♡ 我慢できなかったこと、ちゃんと反省しなさい……♡」
 紗季の親指が鈴口を押さえ……くるくるとなぞり始める。研ぎ澄まされた神経に指先から刺激が滲みだす。
「んっ、ふっ……ん、ふく……っ」
「鼻息荒いよ、奏太……こんなの序の口なんだから、おとなしくしてなさい」
 指先の動きは少しずつ速くなっていく。鈴口を磨き上げられ、亀頭が熱く膨らむ。痛みにも似たヒリヒリとした快感が肉棒の先端を回り続ける。じっくりと脳が茹で始められる。
「ん、ん、んーっ♡ ん、んふぅーっ♡」
「うふふ、ほんと、奏太のおちんちんったら弱すぎなんだから……♡ ご主人様として、ちゃんと躾けないとね……♡ ほら、先っぽもっと敏感にしてあげる♡」
 細い指の輪っかで亀頭をしごかれる。指の内側の柔らかな肉が締め付けてきて、とてつもないゾクゾクが亀頭の中に生まれていく。イく寸前のもどかしい快感が無限に蓄積される。
「分かってると思うけど、射精は禁止だよ、奏太♡ 潮もまだ吹いちゃダメ♡ ちゃんと耐えて、おちんちんを極限まで敏感にしなさい♡ 本番を死ぬほど辛くするために、今は我慢♡」
「ん、ふ、ふ、う、ん、ふ、ふぅっ」
 鼻息が早く荒くなる。皮越しでなく、指で直接弄り回されるとその刺激は段違いだ。頭の奥が沸騰したように熱くなる。確かに気持ちいいのに、それが辛くてたまらない。ローションを塗り込むように指先が滑り舞い、亀頭が快感で膨れ上がっていく。強い強い快感から逃げられない。
「ほら、手のひらで亀頭をくるくる、くるくる……♡ 亀頭を丸ごと気持ちよくさせられて、奏太、嬉しい? お仕置きなのに気持ちよくしてもらえてるんだから、優しいご主人様にちゃんと感謝しなさい、奏太♡」
「ん、んうーっ、ん、んーっ、んんっ、んうーっ!」
 亀頭を包む手のひらがくるりと回るたび、快感が渦となり神経を蹂躙していく。途切れることのない快感地獄。冷たい気持ちよさが全身を何度も何度も駆け抜け、身体はピンと伸び、手足は震え、枷がガチャガチャと鳴る。
「吹いちゃいそう? まだダメ、おちんちん締めて我慢しなさい♡ これは準備運動なんだからね、奏太。こんなので音を上げるなんて許さないよ。もし吹いちゃったら、金玉片方握り潰しちゃうからね」
 恐ろしいことを言いながらも紗季の手は止まらない。亀頭がどこまでも敏感になる。何度も何度も執拗に手のひらで亀頭を撫で回され磨き上げられる。ローションに溢れ出るカウパーが混ざり、ますます滑りがよくなる。気持ちよすぎる電流が頭を白く染め上げる。強烈なむずむずが先端に際限なく送り込まれる。亀頭が辛い、亀頭が辛い! いっそイけたら少しは楽になれるかもしれない。でもご主人様の命令は絶対。吹くなと言われたら、耐えないといけない。
 こらえるために詰められた靴下をぎゅうっと噛むと、また特濃足エキスが溢れ出す。薄手と厚手の靴下では、繊維の舌触りも足汗の熟成具合も変わってくる。薄いナイロン生地はさらさらした感触を伝えるとともに、少し酸味の利いた足汗臭を鼻へと運ぶ。亀頭責めで頭の中をかき回されつつ、わずかに残った隙間はご主人様の足臭で埋め尽くされ、ぼくの頭は紗季でいっぱいになる。
「うん、だいぶ敏感になったかな? じゃあ本番だよ、奏太。ご主人様のナイハイで、亀頭をこすこすして……頭のてっぺんからつま先まで、快感でおかしくなりなさい♡」
 亀頭から手が離れるけど、まだ先っぽがじんじんしている。でも終わりじゃない。ここからがお仕置き。
 ああ、どうしてだろう。すでに辛くて辛くてたまらないのに、逃げたいと思っているのに……期待してしまう。紗季にもっと悶えさせられたいと、泣き叫ぶ姿を見て欲しいと、願ってしまう。
 衣擦れの音がして、湿り気を帯びた布を鼻に押し当てられる。
「ん、ん、んふっ」
「こら、噎せないの。これから奏太のおちんちんをいじめてもらう、脱ぎたてナイハイなんだから……たっぷり育てられた空豆臭を犬みたいにクンクン嗅いで、ご挨拶しなさい♡」
「ん、んあ、あい」
 すーっと鼻から息を吸い込むと、靴下フィルターを通り紗季の足臭で香りづけされた空気がぼくの肺へと届く。口からも鼻からも、胃や肺を通して、ご主人様の成分が身体に浸透していく。
 甘くて臭い、ご主人様の足の匂いに浸れる幸せな時間。でも今日はお仕置きだ。いつまでもゆっくり嗅がせてはもらえない。
「はい、クンクンタイムはおしまい。このナイハイを、ローションでひたひたにして……♡ うふふっ、よわよわで敏感な亀頭に、押し付けちゃう……♡ このまま、左右にこすこすすれば……きっと奏太、悶えちゃうね……♡ 亀頭を繊維でこすられるの、叫ぶくらい気持ちいいもんね……♡ でも、覚悟できてるって言ったんだから、絶対、やめてあげない……♡ 泣きわめいて後悔しながら、反省してもらうからね♡」
 ぼくの太ももが紗季の太ももで押さえつけられ、ローションがたっぷりと染み込んでいるナイハイが亀頭にぴったりと張り付く。紗季は声を弾ませるが、押し当てているナイハイはまだ動かさない。
「ん……」
 むぐむぐと靴下を口の中で洗いながら、静かに鼻息を震わせる。今日の紗季はずいぶんと焦らす。これから訪れる強烈な快感に身構えると、全身がますます敏感になる。亀頭に張り付くナイハイの繊維一本一本が感じられた。
「……はい、スタート♡」
「ん、んんん!? ん、んんーっ! ん、んうーっ!!」
 突如、鮮烈な快感が股間から全身を突き抜けた。強烈な快楽に全身が痺れ、太陽が爆発したかのように目の前が眩しくなる。きめ細かな生地による刺激が股間を熱くする。ほんの一瞬で理性は吹き飛び、本能のまま叫ぶように喘ぐ。
「こーら、奏太、暴れない♡ お仕置きなんだから、じっとしてなさい♡ そんなに暴れたら、美味しい靴下も味わえないでしょ♡」
 靴下を強く噛みしめながら、命令通りこらえようと手足に力を入れる。けれど亀頭への刺激は、そう易々と耐えられるものじゃない。我慢しようとすると余計に刺激を強く感じ、快楽による痺れも大きくなる。強烈な気持ちよさが身体中を駆け巡り、目の前が白黒に点滅する。
「ん、んうーっ! う、ううむーっ! ん、うーっ!」
 熟成靴下が唾液と声を吸って、なお喘ぎ声はこぼれ続ける。快楽に雨あられと打たれながらも、ご主人様の靴下に染み込んだ足汗の酸味は強い存在感を放つ。まずくて美味しい汁を滲みださせながら、暴力的な刺激を受け続ける。
「ざりざり~ざりざり~♡ 騒いでないで、おちんちんに集中しなさい♡ 汗とローションでぐちゅぐちゅの靴下で嫐られて、気持ちいいでしょう? 今日は痛いお仕置きじゃないんだから、しっかり我慢しなさい♡」
 我慢と言われても……! 灼けるような熱い刺激に途切れなく見舞われ、快楽で頭の奥がパチパチと弾ける。一瞬たりとて休憩はなく、快感地獄に堕ち続ける。擦られる度に、亀頭の感覚が研ぎ澄まされる。ビリビリと痺れる快感がペニスの根本に、射精とは異なる感覚を呼び覚ます。
「ん、んうあ、ん、あ、ん、うーっ!」
「うふ、そろそろ出そう? いいよ、まずは1回目、ぷしゃーって潮、吹きなさい♡」
 ナイハイの亀頭擦りが速くなり、目の前が明滅し、頭の中が白く染まる。亀頭に意識を持っていかれる。神経が壊れてしまいそうなほどの快楽。身悶えしても身をよじっても、繋がれた枷が逃げることを許さない。口をもごもごさせてもご主人様のエキスが絞り出されるだけで、許しを乞う声は届かない。そして、限界が訪れる。
 ぷしゃー、ぷしゅっ、ぷしゅしゅーっ! 精液とは違う、さらりとした潮が勢いよくペニスから飛び出していく。尿道を通り抜けるとともに膨らみ続けた快感が爆発し、全身に一気に染み渡る。手足の指先までもが快感に満たされじんわりと痺れる。
「奏太、気持ちよく吹けて偉いよ♡ でもまだまだ止めないからね♡」
「ん、んぐぐんぐううんう!?」
 潮を吹いている最中も、紗季の亀頭擦りの手は止まない。一度吹いたことにより感度を増した亀頭をさらに嫐られる。何度も何度もナイロンの繊維が往復し、灼ける快感を刻み付けられる。強すぎる快感に、涙がボロボロと落ち始める。
「もう泣いちゃったの? ほんと奏太は、こらえ性がないなぁ……♡ これは、もっとキツイお仕置きをしないとダメかも。追加の道具を持ってきておいてよかった♡ でも、おちんちんは休ませたくないから……」
 ペニスを握られる。けれど感触は、慣れ親しんだ紗季の肌とは違った。
「ナイハイはめた手で、シコシコしていてあげる♡ あ、念のため言うけど、潮吹きは許可したけど射精は許可してないからね♡ 奏太がしていいのは、ぴゅーぴゅーぴゅーぴゅー壊れた噴水みたいに吹いて、おちんちんをどんどん感じやすくすることだけ♡ もう返事はしなくていいから、可愛く悶えてなさい♡」
「んんーっ!? んんんんん、んうんううんんーっ!!」
 皮を剥いたまま、亀頭を激しく、重点的に、徹底的に擦り上げられる。繊維の一筋一筋が神経を刺激し、ほんの一擦りですさまじい快感に埋め尽くされる。それが何度も、何度も繰り返される。暴れる身体を紗季の脚が押さえつける。逃げられない。どれだけ泣きわめいても、脳裏を貫くナイハイ手コキの刺激から逃げられない。また根本がむずむずする、これは精液、それとも潮? 分からない。出していいのか止めないといけないのか、快感にかき回されそれすら分からなくなる。
 左の乳首に甘い痛みが走る。何かで挟まれた? 洗濯バサミのような激痛ではない。痛みはすぐに溶け、胸の内側から疼きが生まれ、性感へと変化していく。身体がますます熱く火照っていく。
「乳首クリップ♡ 奏太のよわよわ乳首を勝手に責めてくれる優れもの♡」
 桃色の突起を挟んだまま、クリップがブルブルと震え出す。発情した乳首はたちまち気持ちよさに浸り、蕩ける甘い快楽が股間へと流れ込んでいく。潮か精液かも分からない液体が吹き出しそうになる。
「左だけなんてズルい? 大丈夫、ちゃーんと奏太の右乳首くんも挟んであげる♡」
 きゅううっと心なし左よりも強く右乳首をクリップに咥えられる。じんと痺れるような痛みの後、ブルブル震え出しぼくは左右から甘い疼きに飲み込まれる。上半身は桃色の快感がじんわりと絞り出され、肉棒は激しすぎる快楽で強制的に高みへ昇らされる。
「んん、ん、んっ! ん、んうんっ、んんっ!」
「出そう? ダメだよ奏太、今出そうになってるのは精液なんだから、何が何でも押しとどめなさい♡ 一滴でも漏らしたら、すっごく痛いお仕置きが待ってるからね♡」
 いつの間にか、ナイハイ越しの手は肉棒全体を包んでいた。何度も何度もぼくの精液を搾り出してきた紗季の手つきに、さらさら繊維の刺激が加わり、精液がじりじりと尿管を上りだす。懸命に通り道を締めるけれど、ぼくの肉棒は絶え間ない靴下コキに屈服してすぐに尿道を開いてしまう。
「ん、んうう、ん、んっんっんっ!」
 もう駄目だ、出てしまう……そう思ったとき、パッと紗季の手がペニスから離れた。肉棒はピクピク小刻みに震え、精液は尿道を満たしつつもギリギリのところで踏みとどまる。
「ふふっ、乳首いじめの道具もセットできたし、亀頭いじめ再開だよ、奏太♡」
 左手をそっと竿に添えられ、ナイハイをはめた手を亀頭に被せられる。
「今度は~、亀頭をくるくる撫でまわしてあげる♡ 休みなしで気持ちよくしてもらえること、ご主人様によーく感謝しなさい♡」
「ん、ん、ん……!」
「今奏太のおちんちん、精液でいっぱいだと思うけど、それは引っ込めて、ちゃんと潮だけ吹きなさい♡ じゃ、スタート♡」
 くるりくるりとひねるように、ナイハイで覆われた手の平で亀頭を撫でられる。耐えがたい快感とむずむず。ついさっきまでその手でしごかれていたのだからなおさらだ。でも今出したら、精液も漏れてしまう……! 前の調教からずっと溜めていた精液、今出せばとてもとても、気絶しそうなほど気持ちいいだろう。お仕置きを予告されているのに、ちょうどいい気持ちよさという誘惑に屈しそうになる。
 でもそれは、紗季が一番怒ることだ。どんなに辛くても足奴隷であるぼくは、最後まで耐えることを投げ出すわけにはいかない。快感で全身がブルブル震え、口の中の靴下の苦味としょっぱさに舌を犯されようと、耐えないといけない。
「そうだよ、奏太。尿道の中身、精液と潮が入れ替わるまでぴゅるぴゅるは我慢♡ 全部潮になったら、ぷしゅぷしゅ吹いていいから、それまで頑張りなさい♡」
 紗季は全く手を抜かず、容赦なく亀頭を擦り続ける。ローションが足された。滑りがよくなり、繊維の刺激が何倍にも膨れ上がる。もはや快感は電撃と変わらない。股間から全身へと快楽が流れ込みビリビリと痺れ続ける。ペニスのむずむずも治まらない。もう本当にギリギリだ。あと数回擦られたら、きっと……!
「んう、うっうっうっ、んんっ、ん、んっ♡」
「ふふっ、可愛く喘いだって泣いたってだーめ♡ 今日は甘やかさないって決めてるの♡ いっぱい、いーっぱい感じておかしくなりながら、射精は我慢♡」
 紗季は機嫌のいい声を弾むように紡ぎながら、亀頭責めを続ける。ご主人様に楽しんでもらえるのは何よりの悦びだけど、悶絶する快楽地獄が楽になるわけではない。鼻での呼吸が荒くなる。口に詰められた靴下が、かすかな甘酸っぱさを帯びた濃厚な空豆臭で鼻孔を内側から犯し尽くす。原始的な感覚ゆえ本能が強く刺激され、脳が溶けそうになりながらも肉棒は硬くそそり立ち、一番の弱点をご主人様へと捧げる。
「んうううっ♡ んううーっ♡」
「声は我慢せず出しなさい♡ 喘いでよがればその分、ご主人様の靴下から苦くて臭くて美味しい汁が染み出してくるし……うふっ♡ 私も……奏太の可愛い声で……あそこ、濡れてきちゃう♡」
 ご主人様の愛の囁きが脳にひたひたに染み渡る。頭は気持ちよくて、口の中は苦くて、鼻の内側は臭くて、乳首は痛くて、亀頭は辛い。快感と苦痛の何重奏? 全ての刺激が気持ちよさに変換され、わけがわからないままに頂へと追い詰められる。
「んっ、んんっ、んっ♡ あいああっ、ん、んうっ♡ あいああっ♡」
「だーめ♡ ご主人様の名前を呼んだって、助けてあげない♡ だだこねるなら、もっと気持ちよくして辛くしてあげる♡」
 左手がペニスから離れるが、亀頭責めは止まらない。思うがままに肉棒を暴れさせながら、敏感なところだけは決して逃さずに、熱い快感を暴力的に流し続ける。目の前が何度も何度もまばゆく光る。
「んーーーっ♡ ん、んんーーっ♡」
「そ、ただただ気持ちよくなってなさい♡ ほら、プレゼント♡」
 ぼくの顔に何かが被せられる。その正体はすぐに分かった。
「ん、んふっ♡ ふうっ、んーふーっ♡ んぐっ、ぐふーっ♡」
「足奴隷さんの大好きな、ご主人様の履き古しブーツ♡ もう何年履いたか分からないくらい愛用してるから、奏太でも消臭しきれないくらい、足の匂いが染み付いてるくさくさブーツ♡ 熟成に熟成を重ねた足臭吸い込んで、おちんちんもっと硬くしなさい♡」
 ジッパーを開いたブーツですっぽり覆われ、新鮮な空気が断たれる。純度100%のご主人様の足臭は脳をぐじゅぐじゅにしていくが、ゆっくり楽しむ余裕はない。ローションまみれのナイハイをはめた掌が、亀頭を丸ごと包み込んでぐるんぐるんと撫でまわしているのだから。しかも、それだけではなかった。
「ん、んうっ!? ん、んんーっ♡ んんんーっ♡」
「あははっ、奏太、油断してた? そろそろ潮吹いて、楽になれると思った? ご主人様はまだまだ満足してないの。だからおちんちん、また精液でいっぱいにしてあげる♡」
 左手でただ支えるのではなく、根本を扱き始めた。気が狂いそうなほどに射精感が膨れ上がり、呑まれそうになる。
「んんーっ♡ んふっ、んうふううーっ♡ んんんーつ♡ んーっ♡」
「気持ちいいねー、奏太♡ でも射精はダーメ♡ よわよわおちんちんだけどイくのはいくらでも我慢できる、それが理想の玩具なんだから、何が何でも射精は抑え込みなさい♡」
「んうーっ♡ んんうーっ♡ んあ、はいはあ、んふいへ、ふああいっ♡」
「ダメ、許さない♡ もちろん、気を逸らすのはもっとダメ。足奴隷らしく、ご主人様の激臭ブーツくんくんして、おちんちんフル勃起の発情状態をキープ♡ 頭がおかしくなっちゃう寸前のところで、ずっとずーっと悶えてなさい♡」
「んっ、ふうっ、んっ、んっんっ。んうーっ♡」
「亀頭くるくるは慣れちゃった? じゃあ今度は、指先から手首まで使って、亀頭をすりすり、すりすり♡」
 動きが変わり、尿道口まわりの無防備な神経が灼けそうな刺激に見舞われる。くるくるよりも速い動きは快楽を倍増させる。往復運動ゆえ一瞬の間こそできるものの、そのせいで却って慣れることができない。
「んんっ、ふうううっ♡ んんっ、んううううっ♡」
「せっかく精液が引っ込みかけてたのに、根本シコシコされるとまた精液上ってきちゃうね、奏太♡ 亀頭すりすりでおちんちんすっごくむずむずしてるだろうけど、今吹いちゃダメだよ♡ お仕置きでも精液お漏らしするなんて、許さないから♡」
 亀頭を嫐る1ストロークごとに、煮えたぎる精液が吹き出しそうになる。ほんの一瞬たりとて気が抜けない。叫ぶように喘ぐと、ブーツで覆われた猛臭の空気が鼻から吸い込まれ、脳が一層どろどろになり愚息は昂る。内側や中敷きに蓄積され熟成された、濃密な重い空豆臭はどれだけ嗅ごうとも薄まらない。足奴隷のぼくは、脳も肉棒もご主人様に支配されてしまっている。
「ふふっ、こんなのはどう? ガッチガチのおちんちんの、裏側を……こしょこしょ、こしょこしょ……♡」
 ぞぞぞぞっと、これまでとは別種の快感が湧き上がる。裏筋の周りを爪で優しくくすぐられ、全身がこそばゆい快楽に震え上がる。神経が活性化し、むちゃくちゃな刺激が波となって襲い掛かる。
「んうっ、んふふふっ♡ ふ、ふふっ♡ んふふっ、んふーっ♡」
 呼吸が落ち着かない。下半身を暴れさせても、紗季がしっかり押さえつけていて逃げられない。気持ちいいのか辛いのかも分からない。
「ふふっ、ほんとにもう限界かな? ま、頑張ってくれたし、潮、吹かせてあげる♡ 精液引っ込むまで、もう少し頑張りなさい♡」
 シコシコがこしょこしょに変わり、射精感は爆発寸前のところで踏みとどまっている。今か今かと吹き出すのを心待ちにしている精液を抑え込むのに、あとどれくらい耐えればいいだろうか。
「こしょこしょすりすり、こしょこしょすりすり♡ むずむず止まらないね、奏太♡ まだまだ出したらダメだからね♡」
 ペニスはどこまでも感覚が鋭くなっていく。とにかくじっとしていられない。快感なのか苦痛なのか、わけのわからない刺激にただただ蹂躙される。
 脳はどこまでも力が抜けて蕩け落ちていく。
「んうっ♡ んっんっんっんっ♡ ん、いうっ♡ いういうっ♡」
「もう限界? ま、そろそろ入れ替わったかな♡ いいよ、奏太♡ またびゅるーって潮吹いて、もっと辛くなりなさい♡」
 許可が出るや否や、ペニスの中を快感が突き抜け、全身を痺れさせながら潮が高く吹き上がる。
「んんううっ、んんんうううーっ♡♡♡」
「はーい、潮吹き2回目♡ 気持ちいいね、奏太♡ でもまだ許さない♡ もっと気持ちよくなって、壊れちゃいなさい♡」
 裏筋をくすぐられながら、反対の手では太ももをくすぐられる。潮吹きの快感に目をくらませながら、ぞわりと広がるこそばゆさが鼠蹊部を侵食する。
 ギシリと枷が軋むが、ぼくの身体は紗季に押さえつけられ脱け出すことは叶わない。押し寄せる悶絶を強制的に受け入れさせられ、悶絶に飲み込まれる。
 怒涛の快楽に意識を翻弄されている間も、乳首を挟む淫具は震え続ける。じんじんとした痛みと疼きが染み渡る。
 口に詰め込まれた靴下をぐううっと噛み締めた。ご主人様の足エキスが絞り出させる。強い苦味が臭気を伴い体内を侵食する。
 快感の頂で甘美な屈辱に溺れ続け、戻ってこれない。気持ちよさと苦しさがどこまでも残留する。
「ほーら奏太、まだ萎えさせないよ♡ もう一発、 ぷしゃーって吹き出しなさい♡ 快感強すぎて神経灼き切れて壊れちゃうかもだけど……その時はちゃんと治るまでお世話するから、安心して壊れなさい♡」
 ナイハイをはめた手がまた亀頭に被せられる。ローションのみならずぼくの潮でもぐっしょり濡れていて、滑りは抜群だ。
「奏太どう? 亀頭撫で撫で、気持ちよすぎて頭おかしくなる? でも仕方ないよね、私は奏太のご主人様なんだから♡ ご主人様を怒らせちゃいけないこと、しっかり心に刻みなさい♡ ご主人様の蒸れ蒸れ靴下に負けなさい♡」
 紗季の上気した声が耳に届く。ナイロン生地に包まれた指先が赤く膨らんだ亀頭を執拗にこなくり回す。繊維が神経をくすぐり、快感が身体中を突き抜ける。
「あぁっ、う、うぅん♡ んふっ、がふっ、う、あっ♡ ん、はあっ、えほっ、んんっ♡」
 恥ずかしい声が止まらない。大好きな人に喘ぎ声を聞かれ、みっともない姿を晒け出して、恥ずかしいのに恥ずかしささえ興奮になる。
 撫でられるたびに亀頭は敏感になっていく。ぼくの意思に関係なく快感が積み上がり膨れ上がっていく。
 気を散らそうにも、クリップで挟まれた乳首の痛み、口に詰められた靴下の感触、染み出す汗の味、履き込まれたブーツの籠った臭い、全てがぼくの欲情を煽る。ぼくの痴態が紗季の声をますます上ずらせる。
「もっと、もっとよ、奏太……♡ ご主人様を怒らせた償いに、いっぱい気持ちよくなって、壊れちゃいなさい♡」
 苦しさと快感が渾然一体となる。何もかもが気持ちいい。気持ちよさに逆らえない。だったら、もう。全部受け入れて。足奴隷として、ご主人様が悦ぶように。ぼくはいっそう深く息を吸い込む。革の匂いと足の臭いが混じり合い、鼻を侵食する。数えきれないほど嗅いで嗅がされた匂い。胸の奥がうっとなる臭い。抑えきれずに咽せ返る。間違いなく臭いのに、苦しいのに、この世で一番の芳香に感じる。
「えふっ、ん、んんうっ♡ ん、ぐふっ、んうーっ♡ ん、ん、んんーっ♡♡」
 枷の金具がカチカチ音を立てる。体の隅々が快感で満たされる。ブーツと靴下の猛臭が頭をどろどろに、亀頭を擦る繊維が神経をぐちゃぐちゃにする。
 ああ、もう無理だ、限界だ。抑えきれない。また出てしまう。膨れ上がった快楽が身体中で破裂する……!
「ん、んんんんうううううーっっ♡ んん、んんんんーっぅっ♡♡♡」
 凄まじい痺れとともに潮が勢いよく噴き出す。飛び散った潮がぼくの腰を濡らした。止まらない。もう3度目だというのに、潮が何度も尿道を駆け抜け、強烈な快感を浴びせられる。何もわからなくなりながらじたばたと身体が勝手に暴れる。悶絶の波がようやくひいた頃には、全身が脱力してぴくりとも動けなくなっていた。
 顔を覆うブーツが取り除かれ、アイマスクも外される。一度目をぎゅっと瞑ってからゆっくりと開くと、ご主人様と目が合った。顔はうっすらぼくの潮で濡れている。
「ふふっ……♡ ちゃんとご主人様の玩具でいられたし、今日はこれで許してあげる♡ でも、もしまた勝手に射精しちゃうようなことがあったら、もっともっとキツイお仕置きだからね……♡ ……私もちょっと疲れたから、奏太、抱き枕になりなさい♡」
 カチャリカチャリと枷を外し、紗季はぼくに抱きついてくる。最愛の彼女でご主人様の温もりと柔らかさを感じながら、ぼくたちはゆっくりと眠りに落ちていった。